これからの経営で最も重要なのは「人」である―――
言い古されていて月並みではありますが、2004年、HRソリューションズを立ち上げたときから、私たちはこの信念で事業を推進してきました。ビジネスの四大要素である人・モノ・カネ・情報のうち、「人」以外はIT等の技術革新や社会経済の発展、規制緩和等と共に調達・活用において格段に選択肢が拡がったり、容易になりました。それに対して、「人」だけは調達・活用にイノベーションがなく、様々な課題が存在しています。これからの時代、経営で勝てるかどうかは「人」の活用にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
したがって、私たちの事業ビジョンは設立当初から「人と組織」に関わる課題を解決することでした。採用コンサルティングや各種応募者集客支援から事業を始め、ITを活用した中途採用支援システム「リクログ」をリリース。次いでアルバイト・パートの採用ニーズの高まりを受けて、「リクオプ」をスタートさせ、お蔭様で多くの企業をご支援申し上げております。
しかし、これらは私たちがめざしている姿のごく始まりにすぎません。トータルなソリューションの提供に向けて、採用過程だけでなく、採用後の定着や戦力化、更には退職後の再雇用などへと、雇用全般に分野を拡大するのは当然の流れでした。こうして生まれた「ハイソル」によって、多くの企業により大きな貢献ができると考えています。
フロー人材からストック人材、そしてキャピタル人材へ
私たちが「ハイソル」で実現したいと思っていることで最も重要なのは、「非正規雇用」の変革です。それは単なる待遇改善ではありません。これまで「非正規雇用人材」は一時的に雇用されて補助的な作業を担当する「フロー人材」と位置づけられ、資質や思考、意欲などがあまり重視されないケースも少なくありませんでした。しかし、今やビジネスの現場や最前線で主要な役割を担う主戦力として、定着率の高い「ストック人材」へ、さらにその人材としての価値を発揮して利益を生み出す「キャピタル人材」へと、位置づけを変えて活用していく必要があります。製造業が拠点を海外へシフトし、産業の空洞化が深刻化している今、日本の経済を再浮上させる鍵はこうした人材活用の変革を第三次産業中心に行うことを抜きにしてはありえないからです。私たちは微力ながら精一杯、力を合わせて雇用創出、産業の発展、経済復活に貢献して参りたいと考えています。